京都大学大学院
生命科学研究科 分子動態生理学
医学研究科 神経・細胞薬理学
渡邊研究室

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研究室について

「なぜ、直接みようとしないのか?」…われわれが他者の研究においてしばしば感じる疑問です。われわれは、細胞深部にある蛍光分子の単分子可視化が十分可能であることを実証し、分子が働く姿を直接捕捉する努力を重ね、それを実現してきました。細胞の中では、多くの分子機構が想像されてきたよりもずっと速く細胞の構造や分子複合体を組換えながら、生命機能を支えていることがわかってきました。
 細胞内分子可視化は今世紀に入ってはじまったアプローチです。分子可視化による直接観測がもたらす可能性を、研究を通じ発展させる人材の育成に努めています。 「分子を観て考えよう!」

What's New

  • 2023.6 渡邊教授が生物物理誌に新しい力覚機構「ラメリポディア先端のブラウンラチェット型フォースセンサー」について論説しています。(リンク) (ジャーナル表紙) 
  • 2023.6 宮本助教と渡邊教授がIRISを応用した多分子マーカー検出法についてPrecision Medicine誌に寄稿しました。
  • 2023.3.29 渡邊研究室の紹介ビデオ(英語)が京都大学"Meet KU Researchers"サイトで公開されました。(Single-Molecule Analysis of Molecular Biophysics in Living Organisms) 
  • 2023.3 山城講師のエッセイが生物物理誌「キャリアデザイン談話室」に掲載されました。(リンク)
  • 2022.9.20 モノクローナル抗体改変による多重高密度標識超解像顕微鏡IRIS用プローブの迅速作製法をCell Reports Methods誌に発表しました。(リンク) IRISは「超解像ジレンマ」を回避し、微細構造と分子分布の本当の形を可視化する唯一の方法といっても過言ではありません。(プレスリリース) (Selected for "Best of 2022")
  • 2022.6.7 米国Lehigh大との国際共同研究で、葉状仮足でアクチンが反矢じり端側(速い重合端側)で高頻度で重合・崩壊するという、渡邊教授の長年の仮説を証明する成果をeLife誌に発表しました。(リンク
  • 2022.2 野村実里さん(M2)が「細胞膜分子のずり応力下における1分子イメージング」 の研究で、新学術領域研究「情報物理学でひもとく生命の秩序と設計原理」の第1回領域研究賞を受賞しました。
  • 2021.5.6 日経バイオテクに3月に発表したキナーゼ阻害薬のもつ逆説的がん細胞増殖促進のメカニズムに関するインタビュー記事が掲載されました。(リンク)
  • 2021.3.24 研究成果が Cell Reports 誌に掲載されました。抗がんキナーゼ阻害薬がかえって腫瘍細胞増殖を促す可能性を示唆する分子メカニズムを同定しました。(リンク) (プレスリリース)
  • 2021.2.2 研究成果が Cell Reports 誌に掲載されました。超解像顕微鏡 IRIS 用プローブの迅速開発法を紹介しています。(リンク) (ジャーナルカバー)
  • 2020.8.1 臼倉英治さんが特定助教として研究室に加わりました。
  • 2020.2.25 生化学誌に総説が掲載されました。是非「3) 細胞先導端のブラウンラチェットフォースセンサー」の項を読んでみてください。(リンク)
  • 2019.1.8 研究成果が Biophysical Journal 誌に掲載されました。(リンク) (プレスリリース)。本研究では細胞内アクチン流動が結合分子の分布勾配を生み出す仕組みを明らかにしました。また、関連する研究成果を Molecular Biology of the Cell 誌に発表しました(2018.8, リンク)。
  • 2018.12 渡邊教授監訳の教科書「ラング・デール薬理学 原書8版」が出版されました。(リンク)
  • 2018.5.14 研究成果が「米国科学アカデミー紀要」(PNAS)のオンライン版に掲載されました。長距離にわたり、アクチン線維を安定化させる分子メカニズムを発見しました。(リンク) (リンク2) (プレスリリース)
  • 2018.5.1 宮本章歳さんが助教に着任しました。
  • 2018.4.1 山城佐和子助教が講師に就任しました。
  • 2016.3.7 木内 泰准教が中谷賞奨励賞を受賞しました。(リンク)
  • 2015.11.27 生体運動合同班会議2016のホームページを公開しました。多くの皆様のご参加をお待ちしております。(リンク)
  • 2015.10.1 JST-CREST(領域:統合1細胞解析のための革新的技術基盤)に採択されました。
  • 2015.7.27 京都新聞で多重染色超解像顕微鏡法 IRIS が紹介されています。(リンク)
  • 2015.7.6 新しいコンセプトの多重染色超解像顕微鏡法 IRIS を Nature Methods 誌に発表しました。標的構造に結合解離を繰り返す蛍光プローブを用いることで、高密度標識された忠実性の高い画像を得ることができます。(リンク1) (プレスリリース)
  • 2015.4.1 生命科学研究科での分野の名称が「分子動態生理学」に決まりました。
  • 2015.1.8 新しい簡易細胞分子イメージング法 eSiMS 顕微鏡の詳細なプロトコールが出版されました。(リンク)
  • 2015.1.1 京都大学大学院生命科学研究科と兼務になりました。
  • 2014.7.1 京都大学医学研究科に東北大学生命科学研究科より異動しました。医学部では薬理学教育を担当します。
  • 2014.2.21 格段に改良した新しい蛍光単分子スペックル法を Molecular Biology of the Cell 誌に発表しました。①簡便な実験手技、②高効率(ほぼ100%の細胞で観察可能)、③高い時空間分解能 (数10ミリ秒で±8 nmの誤差) を兼ね備えており、細胞先導端のアクチン流動の時空間変動を最高精度で捉えることに成功しました。(リンク
  • 2014.1.23 「実験医学(羊土社)」の私のメンターに渡邊教授の「Timothy J. Mitchison 細胞骨格研究の偉大なジーク」が掲載されました。
  • 2014.1.20 最先端・次世代研究開発支援プログラムの中間評価でS判定(全体の上位14%以内)を獲得しました。(リンク) (事後評価もS判定獲得 リンク)
  • 2013.07.18 研究業績をアップデートしました。4月に物理ストレスに対抗する急速アクチン重合機構に関する論文が Nature Cell Biology 誌に掲載されています。(プレスリリース)
  • 2012.7.10 Lehigh大学のHPに、Vavylonis 研との共同研究についての記事が掲載されました。(リンク
  • 2012.2 Methods in Enzymology に細胞内蛍光単分子観察の基本プロトコールが紹介されています。(リンク)
  • 2011.12.27 ヒューマンフロンティアのウェブサイトに HFSP 受賞事例集が掲載されました。(リンク
  • 2011.11.18 HFSP のウェブサイトに「Tracking single molecules with the new open source tool Speckle TrackerJ」が紹介されました。(リンク
  • 2011.10.20 ポスドクの圓岡くんの論文が受理されました。(リンク)
  • 2011.10.19 研究室のウェブサイトを開設しました。
  • 2011.10.5 ヒューマンフロンティアサイエンスプログラムによる共同プロジェクトの論文(Smith, Vavylonis et al.)が出版されました。スペックル追跡ソフトが公開されています。(リンク
  • 2011.9.16 ポスドクの水野裕昭くんが日本生物物理学会年会で若手招待講演を行いました。
  • 2011.7.4 山城佐和子さんがポスドクとして研究室に加わりました。
  • 2011.4.18 木内 泰助教の論文が Journal of Cell Biology 誌に掲載されました。(リンク)
  • 2011.4.1 木内 泰くんが助教として研究室に加わりました。
  • 2011.2.7 ポスドクの圓岡真宏くんが責任著者である論文が FEBS Letters 誌に掲載されました。(PubMed)
  • 2011.1.7 ポスドクの水野くんの論文が Science 誌に掲載されました。(プレスリリース)